採用案内 - インタビュー:生産技術部 HV・EV生産準備室|津田工業株式会社

社員インタビュー写真

諸先輩方から受け継いだ技術を、
同僚、後輩へと継承していきたい

生産技術部
HV・EV生産準備室
2009年入社

工学部電気学科電子工学専攻修了。自動車業界を中心にした就活で、いろいろな悩みを津田工業の採用担当者に相談。その気軽に相談できるアットホームな雰囲気に好感をもち入社を決める。趣味はスポーツやツーリング。

もちろん今では楽しめていますが、
最初は不安を感じながら仕事を
していました

入社して配属されたのは製造ラインの設計業務を行う生産技術部で、現在はハイブリッド車用モーターシャフトのラインを担当しています。大学での専攻は電気だったので、当たり前ですが機械のことは分からないことばかりで、最初は不安ばかりで仕事に取り組んでいるような感じでした。今だったら「分からないことはすぐ訊けばよい」と思えますが当時は苦手だったので、先輩の話に聞き耳を立てたり、プライベートな時間を使って調べてみたり、余計な苦労をしていたなと思います。しばらくすると、何でも訊きやすい雰囲気に押されて、いつの間にか周囲に溶け込んで仕事を楽しめるようになっていました。

製造ラインの設計は、予定された品質の製品をより効率的に作り出すための手立てを考え出すことです。実際に製造に携わる方(メンバー)の特性や行動パターンを考慮しながら、素形材から製品に至るまでの加工方法と順序、工作機械や測定具の選定や仕様を決めて、ラインでの配置場所などを考えていきます。設計作業は検討から製造部へ引渡すまでが基本ですが、ラインが稼働してからも発生する不具合部分への改修にも対応しています。

皆でひとつのことを突き詰めたからこそ、
解決することのできた海外工場の品質問題

設計上では、専門的な手法を駆使しながら(FMEA他の想定不具合)、不良品や工程上の不具合を未然防止していくのですが、ある製品には最適でも別の製品ではそうではない場合もあり、想定よりも多くの不具合が出てしまうことがあります。そのような時は、他部署の人間とも協力して、不具合の根本原因を特定し、対策を施していくことが求められます。もちろん、担当する工場は国内だけではなく、タイや北米にある海外工場も含みますから、現地の技術員と協力して問題解決にあたることもあります。これは、今まででいちばん印象に残っているエピソードなのですが、ある海外工場で、生産する部品に品質上の問題が発生しました。最初は日本でいろいろ調査しても原因が特定できず、評価用の設備を現地に送り、向こうから送られてくる情報をもとにこちらでも再度トライして、ようやく品質を確保できたということがありました。納期が迫る状況下で、日本と海外の双方の津田の社員が一致団結して、皆でひとつのことを突き詰めたからこそ達成することができたのだと思います。

人にものを訊くことが苦手だった当時の自分への反省も含めつつ、サポートしてくれたまわりの方々への感謝の意味も含め、諸先輩方から受け継いだ技術を、これからも積極的に同僚や後輩へ引き継いで、技術を継承していきたいと考えています。そのため、「技術ノウハウ集」といった社内データベースに率先して登録したり、後輩を指導するときには手取り足取り、例えば切削プログラムだと「ここでこういう動きをするのはこういう理由だよ」「だからここが危ないよね。だったら、こういう動きを入れて見たら」といったように具体的に説明するなど、できることから始めています。