伝統と革新の技術で、自動車の新たな世界を切り拓く

津田工業は、自動車部品メーカーとして求められる課題の解決に向けて、研究開発、製品開発、工法開発の3分野で技術開発を行っています。
これまでに積み重ねてきた膨大な技術とノウハウを基盤としながらも、新たな知見を積極的に融合。
伝統と革新で次世代のものづくりに挑戦する開発・提案型企業として、
自動車の三大要素「走る」「曲がる」「止まる」の新たな世界を切り拓いています。

研究開発

研究開発では時代のニーズを先取りすることで、これまで市場に存在しなかった新製品を開発してきました。古くは1960年代に開発された「ツダックス」という製品名のブレーキ補助装置。これは坂道でブレーキから足を放しても後ろに下がらないようにする製品で、オートマチックトランスミッションの普及率が低く、交通渋滞も今ほどではなかった当時としてはめずらしいものでした。今では当たり前の機能ですが、この時代に後付け装置として製品化されたところに先見性がありました。

製品開発

機能性の向上はもちろんのこと、製品に高い付加価値を与えることが製品開発の目的です。例えばピアノブラックと呼ばれる光沢のある内外装部品では、塗装したものと同等のツヤツヤとした質感を成型段階だけで実現した樹脂製品を開発しました。これにより樹脂成型後の工程で行っていた塗装や研磨作業が不要となり、仕上がりの良さとコスト低減を両立。また、塗装工程の削減は、VOC(揮発性有機化合物)対策といった環境面での付加価値をプラスすることにも寄与しています。

工法開発

工法開発では、製造ラインの効率向上を目指した新しい工法や設備の技術開発を行います。シフトレバーの例では、組付けラインに人とロボットが同じ空間で作業ができる協働ロボットをいち早く導入。これにより単純作業や反復作業、身体的に負荷のかかる作業が自動化され、作業者の環境改善と製品品質の向上を同時に達成しました。また、このような取り組みは多くのお客様からも評価され、2000年の技術開発賞をはじめとして複数の賞を受賞しています。

テクニカルセンターと工機工場

技術開発や独自の設備開発を牽引するのは、自社内に設置されたテクニカルセンターと工機工場の役割です。2005年に開設したテクニカルセンターは耐久試験場、強度試験場、環境試験場、電子部品試験室などの充実した設備を完備し、製品の開発段階から厳しい試験を繰り返すことで機能や品質のさらなる向上を追求します。また、工機工場は冷間鍛造や樹脂成型で使用する金型の設計から製造まで一貫して行う体制を有しており、スピードと柔軟性のある対応力で技術開発を支援しています。

電子部品開発

電子系操作部品の分野でも他社にはないアイデアで、新しい技術の提案を行っています。また、それらの技術を支える最新の設備を完備し、高品質なものづくりを実現しています。

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